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| 今回の現地取材では、台湾についてより多角的に知るべく、台湾経済と台北市の都市事情、そして、日本と台湾の関係という3つの視点から最新情報を集めてみた。現地事情に詳しい日商日聯(UFJ)銀行台北支店長の豊田聖明氏、現地の日本語情報誌『台湾通信』の発行人・早田健文氏の話も交えて紹介する。 |
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UFJ銀行の前身、旧東海銀行は1995年、旧三和銀行は1997年にそれぞれ台湾に進出。2002年1月のUFJ銀行発足により、対日系企業取引を中心としたホールセール取引のフル・ブランチ機能を持つ支店として新たなスタートを切った。スタッフ数は78名。支店が入る台北駅近くの新光摩天大楼は、TAIPEI101完成以前は街のランドマークとして市内最高層を誇っていた。 |
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1981年広島大学総合科学部地域研究コース卒業、1983年同大学大学院地域研究科アジア研究専攻修了(国際学修士)、1984年台湾大学歴史研究所博士課程に留学。1991年から現地で、台湾の政治・経済情報誌『台湾通信』(日本語)を発行。同誌の読者は主に在台の日系企業、日本国内の研究機関、政府機関、企業、さらに日本と業務関係を持つ台湾企業など広範にわたっている。 |
■日商日聯(UFJ)銀行台北分行
支店長
豊田 聖明 氏 |
■「台湾通信」発行人
早田 健文 氏 |
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中長期の成長競争力で世界第4位、アジアでは第1位――民間の経済研究所・世界経済フォーラム(WEF、本部ジュネーブ)が毎年公表する「グローバル競争力年鑑」の最新版で、台湾は「成長競争力(今後5〜8年の成長を見据えた競争力)指標で、世界104カ国・地域中で第4位(2002年5位)、アジアで2年連続の第1位にランクされた。
2001年に戦後初のマイナス成長を記録した台湾経済だが、その後、IT景気の回復にともない2003年には経済成長率3.24%を確保、2004年は5%台が予測されており、WEFの評価も合わせると成長の伸びは当分続く見込みだ。
台湾経済の強さの源は、コンピューター生産を中心とするハイテク産業の競争力にある。すでに、世界市場で出荷されるノート型パソコンの70%は台湾メーカー製で、その大半が上海工場で生産されている。2008年の市場規模は1億台と予想され、台湾の各メーカーは中国での生産設備の拡充を進めている。
台湾では液晶パネル産業が経済の牽引役となっているが、液晶パネルの製造センターも徐々に中国へシフトしつつあり、台湾のメーカーも、生産の後工程を中心に続々と中国に進出中だ。
今後の台湾経済について、日商日聯(UFJ)銀行の豊田聖明台北支店長は、「2004年に台湾行政院の経済建設委員会は、今後の育成産業の指針を決定したが、それによると2008年のGDPに占めるサービス業就業人口の比率を70%(2001年67%)に高め、60万人の追加雇用機会を創出するとしている。台湾は、IT産業を軸にサービス産業の比重を高める方針」と見る。 |
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台湾経済に大きなインパクトを与えると予想されるのが、2005年10月に開通予定の台湾新幹線。総額2兆円を超える非常に大きな事業で、台北・高雄間345?を約90分で結ぶ。
期待されるのは、人口・産業・資源が最も豊富な西部エリア駅周辺地区の開発だ。駅沿線では新幹線開通を当て込んで、2008年の台湾博覧会、各大学の分校誘致などに積極的に動いている。
「新駅周辺では広大な土地が整地され開発待ちの状態。10年後にはニュータウンが出現するかもしれない」と語るのは『台湾通信』発行人の早田健文氏だ。
「開通後、台北駅周辺の再開発もあり得るのではないか」(豊田氏)など、長期的な経済効果を期待する声は強い。台湾の南北を結ぶ大動脈は、台湾の経済構造や都市の姿を確実に変えていきそうだ。 |
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台北の表情を拾ってみよう。市内のエリア開発は、東部の信義区で進行中。商業・オフィスビル建設に加え、「企業グループ本部の相次ぐ進出や1999年震災後の地震への不安などを背景に豪華マンション建設がラッシュ状態」(早田氏)だ。一方、市の西部地区には今のところ開発計画はなく、古い街並みが残る。東西エリアの開発ギャップが拡大している状態だ。
エリア開発に先行して、交通インフラ整備は着実に進んでいる。台北の都市交通を支えるのは、市内バス、MRT(台北新交通システム)だが、陳総統が台北市長時代にバス専用レーンが設けられたほか、MRTも1996年以降順次整備され、現在、市内を東西南北に走る6路線が営業中。MRTができる前は、台湾で2000万台あるといわれるバイクが市内にあふれ交通渋滞の一因となっていたが、その数は激減したという。
台北の活気を肌で感じることのできるのが夜市。特に、市北部にある士林地区は市内で最大規模。衣料品の露店や食べ物の屋台が通りを埋め、歩行者は肩をぶつけあうほどで、その熱気に圧倒される。平日、休日を問わず夜遅くまで多くの人々で賑わい、昼間とは違った台北の表情を見ることができる。 |
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■許百瑜さん
(29歳・主婦) |
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■呉雅馨さん
(20歳・専門学校生) |
2004年、台湾では日本のTVドラマ「白い巨塔」が放映され、大きな反響を呼んだ。お陰で主人公を演じた唐沢寿明が大人気となった。
もともと、台湾の人たちは日本を身近に感じている。「経済からサブカルチャーまで日本への注目度は高い」(早田氏)、「“哈日族”とも呼ばれる若い人たちは、積極的に日本文化を受け入れ、日本のモノを買うことが流行現象となっている」(豊田氏)ほどだ。
TAIPEI101付近で、台北在住の人に日本の印象を聞いた。香港の友人を案内して来たという許百瑜(シュー・バイユゥ)さん(29歳・主婦)は「日本のTV番組も見るし、日本料理もよく食べに行く。日本は憧れです。北海道の温泉や東京ディズニーランドに行ってみたい」学生時代の友人と来たという呉雅馨(ウー・ヤーシン)さん(20歳・専門学校生)も「日本のイメージは“さくら”。まだ行ったことはないけど、いずれ必ず行きたい」と興味深げだ。 |
| 台湾DATA |
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| ●面積: |
3万6000平方km。九州よりやや小さい |
| ●総人口: |
2257万人(2003年) 台北市263万人、台中市101万人、高雄市151万人、台南市75万人など |
| ●言語: |
北京語、福建語、客家語 |
| ●対日輸出額: |
166.1億米ドル(2003年) |
| ●対日輸入額: |
385.6億米ドル(2003年) |
| ●日本からの訪台者数: |
2002年99万人、2003年66万人 |
| ●台湾から日本向け出境者数: |
2002年91万人、2003年73万人 |
| ●在留邦人数: |
1万5686人(2002年10月末) |
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